二国間の距離は遠く離れているものの、ブラジルは素晴らしい選手を日本に送り込んでその存在を示している。そう、これは横浜F・マリノスのストライカー、アンデルソン・ロペスのこと。今季J1リーグにおいて大活躍中である29歳の彼は、トーナメントの得点王であり、現在所属チームはトップに君臨中。
ロペスはこれまで18試合に出場し、ゴールへの卓越したセンスを披露。ヴィッセル神戸の大迫勇也より1ゴール多い13得点を獲得している。これは注目を浴びるには多大な努力を要するサッカー選手にとっての夢の瞬間だろう。
アジアに居場所を見出したブラジル人、アンデルソン・ロペス
アンデルソン・ロペスの経歴は辛抱強さの現れである。彼は長年の間チームに溶け込むことに苦労し、活躍の場を見つけたところは故郷から遠く離れた場所だった。このブラジル人プレイヤーは2014年にアヴァイからキャリアをスタートしたものの活躍には至らず、期限付き移籍でチームを転々とすることに。ブラジル国内ではマルシリオ・ジアス、トンベンセ、アトレチコ・パラナエンセのユニフォームに袖を通したものの、目立った活躍はなかった。
彼にとって外国での初めての経験は2016年、日本のサンフレッチェ広島に期限付きでの移籍をした時。その2年後には韓国のFCソウルへ移籍し、再びアジアに。それからわずか1シーズンの後、ロペスは北海道コンサドーレ札幌へと移籍し、そこでやっと本来の実力を発揮することに成功。
当チームにいた2年間で、このブラジル人プレイヤーは75試合に出場、39得点を挙げた。この活躍が中国の武漢足球倶楽部の目に留まり、2021年の7月に移籍。次期には現在のチームと契約し、これまでで最高の活躍を見せることに。
横浜F・マリノスでプレーすることによって、アンデルソン・ロペスは昨シーズンのタイトルに加え、スーパーカップのトロフィーをも手にすることとなった。
わずか18試合の出場だけで、ロペスは2022年に獲得した11得点、これはJリーグでの最高得点であったにもかかわらず、これをすでに上回っている。まだまだ先は長いものの、今季はこのブラジル人ベテランCFにとって歴史的な戦いとなることが濃厚である。