ブラジルの、そして世界のサッカー界における最も偉大な人物の一人と評されるジーコ。ピッチを離れてからも新たな試みを発表し続けているが、ここへ来て事業家としての活躍がめざましい。その評判とノウハウをもとに、ビジネス界においても有名ブランドと協力してキープレイヤーの役割を担っている。
近年、ジーコはすでに約15社とのライセンスや広告の提携を結んでおり、これにはピックスベット、プラスティリット、ブラデスコ、メルカドリブレ、ウーバー、フィアットルクス、トヨタ、アンベブ、エスタシオ、TIMといった主要企業が含まれる。
このCRフラメンゴのヒーローは、これらの提携の他にも戦略的イベントで主賓として手助けすることもしばしば。400万人ものフォロワーを有するソーシャルメディアにおいては、その圧倒的な存在感を上手く利用して、活動やデジタル界での提携をも増やしている。
「過去数十年にわたる私のネームバリューを元に、強固かつ明確な手段を使って今後の自身のキャリアを上手くコントロールしていくつもりです。チャンスは無限であり、私は自分のビジネスや評価を管理してくれる有能なチームを頼りにできることを大変うれしく思っています。」
ジーコの偉大さ
ジーコは選手時代、ブラジル代表として1978年から1986年の間、3回のFIFAワールドカップに出場。このかつての10番は、1982年スペイン大会での象徴的なチームにおける中心選手だった。またミッドフィールダーとしてCRフラメンゴの歴史において最も偉大な選手とみなされており、80年代にはイタリアのウディネーゼで光り輝いた。
それに加えて、ジーコは日本におけるプロサッカーの一般への普及に関わる主要人物でもあった。彼は鹿島アントラーズのユニフォームを着て活躍し、日本代表チームの監督にも就任した。近年彼は、日本サッカーに関連した役員や大使を務めている。
ブラジルの多くの人々にとって、ジーコはワールドカップで優勝することはなかったものの、自国のサッカー史上ペレに次ぐ偉大なプレイヤーなのだ。