ブラジル人DFのアレックス・リマは34歳。サッカーのプロ選手としての目標をほぼ達成したと感じている。ピッチ上で勝ちを手にする、という彼の意志を超える選手は誰もいないと保証するにもかかわらず、そのほとんどは予想外のものだった。
このブラジル北東部生まれの選手は2015年よりクウェート在住。それまでにはCRB、ADバイーア・ジ・フェイラ、グレミオ・プルデンテ、アヴァイFC、アトレチコ・ゴイアニエンセ、セアラーFC、ポルトゥゲーザ、ADコンフィアンサでプレー経験がある。その後ブラジルから遠く離れてカーズマSCでプレーした後、現在アル・サールミーアに所属中。
サンバフットはマセイオ市内のリマの自宅に招待された。彼は自分が幼少期を過ごし、皆が彼の名前や彼のお気に入りのニックネームを知っている地域で暮らすことにしたのだ。彼の家族や友人たちも近くにいる。自転車でちょっと行けるくらいの距離で、彼はそれが気に入っている。
リマはどうしてクウェートに?
そこに至るまでに時間はかかったものの、リマは中東の国々のことをより良く知るようになった。2015年、クウェートのカーズマSCは強いディフェンダーを必要としており、アレックスのことを知っていた。彼はオファーを承諾し、旅立ったのだ。
「サッカーはいつだって楽じゃない。僕は英語を話せなかったし、中東の国に行ったこともなかった。だからとても大変だった。要するに、チームは自分を必要としてるってことを証明しないといけないんだ。だから、僕は自分が彼らの必要とする人材であるってことを見せるために最大限の努力をした。これで8年になるよ。10年間続けるって思い描いてたからまだその途中。予定は一度も変わってないよ。」
全てが違っていた。彼は最初、言葉も全く分からないまま一人で暮らさなければならなかった。しかしブラジル人チームメイト、パトリック・ファビアーノ選手の助けを借りて、その存在を証明した。
アラブ世界におけるサッカーの未来は?リマはこう答える
「彼らはサッカーをビジネスとしてみてると思う。ノウハウを持ってて、プレイヤーにこれから起こることに興味を持たせるにはどうすればいいのか分かってる。僕はこういう彼らのやり方が気に入ってるし、それは大きく進化する余地があると思う。コロナ渦の間、僕はデジタルマーケティングやビジネスのことを少し学んだんだ。だから今ではこういう戦略をもっとクリアに見ることができる。成長する余地はまだまだたくさんある。サウジアラビアはW杯で好成績を残したし、才能ある選手がそろってる、、、、彼らは今後2、3年で自分たちがどんなものなのか見せてくれるんじゃないかな。究極の目標はW杯を開催することで、それに向けて着々と進んでる。」